テイスティング・セミナー~塩の世界~

数年前に輸入食品会社さんであるウイングエース株式会社さんのチョコレート・セミナーに参加させていただいたことがご縁になり、それ以来ウイングエースさんが扱われている商品を中心に実施されるテイスティング・セミナーに機会があると参加させていただいています。

 

一昨日は「塩」をテーマとしたセミナーに参加させていただきました。

 

「塩」はパンを作るうえで重要な材料です。お砂糖が入らないパンはありますが、塩が入らないパンというのは滅多にありません。塩は味をつけることの役割の他、雑菌の繁殖を防ぎ発酵を促し、小麦粉の粘りを増すので弾力のあるグルテンが形成されます。

 

私がパンを作るようになった初期のころ、うっかり塩を入れ忘れたことがありました。一次発酵をさせた生地がまったく締まりがなくダラダラとした生地になってしまいました。なぜだろう?と振り返った時にはたと「塩」を入れ忘れた!ということに気が付きました。その時にパンを作るうえでの塩の役割の大切さを知りました。

 

今回は世界各国9種類の塩をテイスティングさせていただくことが出来ました。一度に色々な塩の味をテイスティング出来る機会はありません。興味深かったのは、「死海」の塩はミネラル分が高いとのことで思うほどしょっぱさがなかったということでした。

 

また知らなかったこととして、塩の専売法というものがあり、それが1997年に廃止になったことで、今私たちは諸外国からの様々な塩を選べるようになったということです。つい最近のことなんですね。

 

毎回色々趣向を凝らして私たち参加者を楽しませてくださるウイングエースさんですが、今回は塩を使った加工品ということで、アンチョビ、ザワークラウトとベーコンの煮込み、ヒマラヤン・ソルトの岩盤を使ったステーキ!をご用意してくださいました。そしてデザートのスイカで塩によって味わいの違いを楽しみました。

 

いつもお土産もいっぱいです。今回いただいたもので興味深いのが塩のスプレーです。塩を入れて煮込みなどをすると感じる塩気の割には素材が塩を吸収してしまっているとのこと、直接塩を料理や素材に吹き付けることで塩気を感じ、減塩が出来るということだそうです。色々試してみたいと思います。また、せっかくですのでいただいたお塩でパンを作り風味を比較し、今後のレシピ作りに役立てていきたいなと思います。