2017 ヨーロッパ旅行 イタリア/ミラノ

今回のヨーロッパ旅行、最後のご報告になります。

 

スイスのバーゼルを起点にチューリッヒとフランスのコルマールに日帰り旅行をした後、列車でイタリア、ミラノに移動しました。

 

4時間あまりの列車移動の際、スイスか~イタリア間の美しい山景色が見られるのではないかと期待していたのですが、あいにくの曇り空と、山超えはほとんどトンネルを走行していたので、期待したほどの景色を見ることは出来ませんでした。

 

ミラノではもちろん「パン」も楽しみにしていたのですが、今回は現地で食べてみたい「スイーツ」がありました。

 

ミラノでみかけるいわゆる食事パンはパニーニに使われるようなパンや、フォカッチャ、またフォカッチャにピザのように具材をのせたものが多かったように思います。お店の作りもバーゼルのベーカリーのように通りに面したショーウインドーにパンを美しく並べるようなスタイルではなく、店内のショーケースに並べていることが多いようでした。

 

食事ではリゾット、パスタ、ピザなどを楽しみましたが、リゾットのお米の堅さ、パスタのアルデンテ加減がさすが!という絶妙の湯で加減でした。日本ではあまり使われない形状のパスタを食べてみると、なるほどだからこのソースにはこのパスタが組み合わされるということがよく分かります。

 

ミラノにはイタリア全土からの美味しいものが集まっている大きなEATALYがあるのですが、まずその大きさ、商品の多さにテンションが上がりましたが、何から見ていいのか分からなくなりました(^^)。何も買わなくても中を見て回るだけで楽しいところです。

 

イタリアのクリスマス時期に食べられる発酵菓子にパネトーネがあります。ブリオッシュ生地にラム酒漬けされたフルーツをたっぷり入れるリッチなパンです。クリスマス時期が近くなってきたこともあってと思いますが、滞在したホテルの通りに期間限定のパネトーネ・ショップが滞在中現れました。ミラノ近辺の人気のパティシエが作るパネトーネを集めたお店のようでした。棚にパネトーネばかり山盛り並んでいました。ぜひひとつ!と購入したいところでしたが、なにせひとつが大きかったのであきらめました。代わりにホテルの向いの街のベーカリーで小さなパネトーネを見つけたのでそれを購入しました。コルマールでゲットしたクグロフが思っていたほどではなかったので、あまり期待していなかったのですが、これは期待を超える美味しさでした。

 

そして現地で食べてみたかったスイーツ2品。シチリアのスイーツのカンノーロ。揚げた筒状のパイ生地の中にリコッタチーズのクリームが入っています。東京でも催事場などで見かけ食べてみることがありましたが、こんなものなのかぁという感想でした。この時ランチに入ったシチリア料理店のカンノーロのリコッタチーズクリームは甘すぎずさっぱりして上品な美味しさでした。

 

もうひとつ食べたかったのはパイ生地を職人技で円錐状に薄く伸ばした中にクリームを入れて焼いているスフォリアテッラです。カスタードクリームやチョコレート、塩気のあるものを入れたものもありますが、今回はピスタチオクリームを選びました。甘いというより「濃厚!」なクリームでした。

 

ミラノではパン巡りというよりもスイーツ系を楽しみましたが、当初の目的が果たせて満足度が高くなりました(^^)

 

あいにくたくさん食べられる方ではないので、食べてみたいもの全てを食べることが出来ないのが残念なのですが、それでも日本では普段見かけないものを実際に目で見て確認、楽しむことが出来たのはこれからの私のパン作りのアイディアになっていくことと思います。

 

見てきたものは他にも色々ありますが、「パンと食」にフォーカスしたご報告とさせていただきました。それでも十分長くなってしまいました。長々とお付き合いいただきましてありがとうございました。